金利は様々な要因で変動する。
基本的には、短期金利はそのときの資金需要や金融政策によって変動し、長期金利は景気・物価・為替・海外金利などの将来の見通しの影響を受けて変動する。
金融政策では、金融を引き締める際には金利を上げるし、金融を緩和する際には金利を下げる。
一般的には、景気がよくなれば金利が上昇し、景気が悪くなると金利は低下する。
また、物価が上がる場合は、通常、景気がよいときなので金利が上がり、物価が下がる場合は、通常、景気が悪いときなので金利は下がる。
為替は、円安になると輸入物価が上がるため、結果、国内物価が上がり、金利が上がる。
逆に、円高になると輸入物価が下がるため、国内物価が下がり、金利が下がる。
そして、海外金利が上昇すると円安傾向になるため国内金利は上がる。海外金利が低下すると円高傾向になるため国内金利は下がる。
【金利の変動要因に対する一般的な金利の動き】
|
景気 |
物価 |
為替 |
海外金利 |
好況 |
不況 |
上昇 |
下落 |
円安 |
円高 |
上昇 |
低下 |
金利 |
↑ |
↓ |
↑ |
↓ |
↑ |
↓ |
↑ |
↓ |
ただし、金利は複合的な要因で動くので、上記のとおり常に動くというものではないという点に注意しましょう。
|