日本は長寿国であると同時に、介護が社会問題となっている国でもあります。
その介護期間が長期化していることも大きな懸念となっています。いったん要介護状態になると、なかなか介護不要の状態には戻りにくいのが現状です。そのため、介護期間は長期にわたり、介護する人の負担はますます重くなっていきます。
【寝たきりの人の寝たきり期間】
上記のとおり、半分近くは3年以上の介護、1割以上は10年以上の介護です。長期化すればするほど、介護する人の肉体的・精神的負担は重くなり、さらに経済的負担も大きくなります。
経済的負担については、利用する介護サービスなどによりますが、公的介護保険サービスを利用しても自己負担は月々4万円〜20万円程度かかります。これが数年続くと、経済的な負担もかなり重くなることが分かります。
まずは自分や家族のために、介護が必要にならないように努力をしましょう。体の健康、頭の健康、そして心の健康を保つように、日々鍛えておくことが大切です。
それでも、将来、要介護状態になることも想定し、できるだけ早めに経済的な準備はしておきましょう。その方法として、積立運用による資産形成や民間の介護保険への加入などがあります。必要に応じて専門家に相談するなどして、自分に合った方法を選択しましょう。